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大河 『真田丸』 第17話「再会」の名言・感想/第18話注目ポイント

      2016/05/08

大河ドラマ「真田丸」」第17話「再会」
2人はいい仲?/ばかと話すと疲れる。/そういう時は、丹田です!/芝居がどんどん難しくなっております。/など大河『真田丸』第17話「再会」の【名言・名セリフ】と感想、次回第18話「上洛」の注目ポイントを紹介します。名セリフのTwitter簡単投稿も!

この記事では、NHK大河ドラマ『真田丸』について、名言・名セリフや感想を書いています。
※ネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

前回の記事 大河 『真田丸』 第16話「表裏」の名言・感想/第17話注目ポイント もどうぞ!

大河 『真田丸』 他の回の名言・名セリフ・感想を読む

名言・名セリフで名場面を振り返る
『真田丸』第17話「再会」
(放送日:5月1日/再放送:5月7日)

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真田源三郎信幸(さなだ げんざぶろう のぶゆき) 真田信繁の兄/キャスト:大泉洋(おおいずみ よう)
此度は徳川にとっても断じて負けられぬ戦。 どんな手を使ってくるか……。

真田安房守昌幸(さなだ あわのかみ まさゆき) 真田信繁の父/キャスト:草刈正雄(くさかり まさお)
ならば、我らも新しき策でいこう。

羽柴秀吉・豊臣秀吉(はしば ひでよし・とよとみ の ひでよし) 関白・太閤/キャスト:小日向文世(こひなた ふみよ)
公家衆と話をつけてきた。 大名たちの官位を上げるよう頼んできたわ。
わしだけ偉なってもしかたにゃあしよう。
実のところはよ、関白になったら官位の低いもんとは酒も飲めんらしいで。
それじゃああんまり淋しいもんだで、家臣も一緒に偉くしてしまおうって寸法じゃ。

真田源次郎信繁(さなだ げんじろう のぶしげ) キャスト:堺雅人(さかい まさと)
おそれながら殿下。 徳川に真田攻めのお許しを出されたというのは、まことでございますか?

羽柴秀吉
まことだよ。
ここは乗ってやるのが筋というものじゃ。

真田信繁
しかしそれでは家康の思うつぼではありませぬか。
しかし! 殿下!

羽柴秀吉
うるさい!

片桐且元(かたぎり かつもと) 羽柴家重臣/キャスト:小林隆(こばやし たかし)
真田事 一向 上洛の命に応じず 表裏比興の者にて候。
真田 首はねらるべき旨 仰せつけられ候。
徳川様におかれましては関白殿下の名代として真田を討ち滅ぼし、信濃を鎮められますように。

徳川家康(とくがわ いえやす)東海の戦国大名/キャスト:内野聖陽(うちの せいよう/まさあき)
殿下のため、必ずや真田を成敗致します。

本多平八郎忠勝(ほんだ へいはちろう ただかつ) 徳川家随一の猛将/キャスト:藤岡弘、(ふじおか ひろし、)
失礼ながら片桐様は賤ヶ岳七本槍のお一人であられるとか。 天下の豪傑にお会いできて、光栄に存ずる。

徳川家康
何が名代じゃ! 秀吉のために戦うのではないわ!

本多忠勝
この平八郎にお任せあれ!

羽柴秀吉
出雲大社の巫女で阿国という女子がおってな。

真田信繁
さようなものを見ている気分にはなれませぬ。

石田三成(いしだ みつなり) 羽柴家重臣/キャスト:山本耕史(やまもと こうじ)
これはかまえて他言無用だ。 殿下は徳川に対し真田討伐を認めた後、すぐに一時取りやめの命を出される。

羽柴秀吉
わしも一度は家康を立てる。これであいこ。
その上で改めて戦の中止を命じる訳よ。 その時、家康がどう出るか、それを見極める。

真田信繁
片桐様はその事、ご存知なのですか?

羽柴秀吉
あれは腹芸なんぞできる男ではない。
安心せい。 真田はわしが守ってやる。

真田信繁
お許し下さい。 殿下のご真意も悟れず、余計な事を。

羽柴秀吉
うるさいよ。

羽柴秀吉
茶々の事だが、わしの留守の間に会うたそうだな。 茶々が申しておった。
怒ってはおらぬ。 あれはお前を気に入っている。 お前の顔だちは、あれの好みだ。
そう怯えるな。 お前は利口だ。 権三とは違う。
変な虫がつかぬよう、そばで見張っていてほしい。 頼んだぞ。

徳川家康
既に出陣の支度は整っておる。 今更待てと言われても困り申す!

片桐且元
いま一度大坂に立ち返り、殿下にご真意を伺って……。

徳川家康
遅いわ!
待てと言われたら、待つしかあるまい。

徳川家康
してやられたわ サルめに!
底意地の悪さを見たわ!

真田昌幸
驚くな。 家康が真田攻めを取りやめた。
秀吉から待ったがかかったらしい。
実を申すとな、ここだけの話、少々ほっとしておる。
上杉も頼れず、秀吉も敵に回し、ここで徳川に攻めこまれては、とても防ぎきれるものではなかった。

真田信幸
しかし、新しき策というのは……。

真田昌幸
そんなものは、ない。

真田信幸
父上、ここはやはり我らも上洛した方がよいのではないでしょうか。

真田昌幸
上洛はせん。 せっかくだ、もう少しねばってみよう。 もっともっと真田の値打ちを高めるのじゃ。
焦らすだけ焦らす。 どうせ下につくのなら、とことん値をつり上げてやる。

真田信幸
わしには分からん!
父上のお言葉に異を唱えるつもりは毛頭ないが、果たして本当に大丈夫なのか?
秀吉という男、甘く見ているような気がしてならんのだ。 取り返しのつかない事にならなければいいが。

こう 真田信幸の妻/キャスト:長野里美(ながの さとみ)
源三郎様。 ここに……。 熱の花が出来てはおりませぬか?

※熱の花:口唇ヘルペスのこと
茶々・淀(ちゃちゃ・よど) 秀吉の側室/キャスト:竹内結子(たけうち ゆうこ)
源次郎! 向こうにこんなのが植わってた。

大蔵卿局(おおくらきょうのつぼね) 茶々の乳母・大野治長の母/キャスト:峯村リエ(みねむら りえ)
お茶々様、いけませぬ! それは北政所様が丹精込められたなすび。 勝手に抜かれてはなりませぬ!

茶々
私のそばにいてくれるそうですね。
楽しくなりそうだこと。

羽柴秀吉
どうして家康は来ないのじゃ!
放っておけるか! 佐吉! 黙ってないで何か言え!

石田三成
あとは人質を差し出すよりないかと。
ですから、旭様に勝る人質をお送りするのでございます。

羽柴秀吉
しかしな、実の妹より上となると、あとは……。 それしかないか。

羽柴秀吉
頼む、おふくろ様! 家康のところへ行ってちょうせんか!

寧・北政所(ねい・きたのまんどころ) 秀吉の正室/キャスト:鈴木京香(すずき きょうか)
実の母親に人質に行けなどと、よう申せますね。

なか 秀吉の母/キャスト:山田昌(やまだ まさ)
あの……。 藤吉郎がそれで助かるなら、私喜んで行くぜえも。

石田三成
人質ではございません。 家康が上洛している間、向こうにお預けするのです。

羽柴秀吉
ほんの一時の人質じゃ。


人質ではないですか!

羽柴孫七郎秀次(はしば まごしちろう ひでつぐ) 秀吉のおい/キャスト:新納慎也(にいろ しんや)
ということは、ほんの一月くらいのことですよね。 物見遊山ですよ。 それくらいの気分で行かれればいかがですか?

なか
あ~何だしゃん、私楽しいような気がしてきたわ。

羽柴秀長(はしば ひでなが) 秀吉の弟/キャスト:千葉哲也(ちば てつや)
おふくろ様! 母上様が許しても私が許しません。

なか
私は藤吉郎のおかげで、こんなぜいたくをさせてもらってる。
この年になって藤吉郎の役に立つなら、私うれしいよ。 喜んで行かせてもらうでなん。

羽柴秀吉
さすがはおふろくろ様だぎゃ~!

茶々
源次郎、誰じゃ?

真田信繁
きりといって、幼なじみです。 北政所様にお仕えしています。

茶々
2人はいい仲?

真田信繁
あ……ええ、まあ。

きり 真田信繁の幼なじみ/キャスト:長澤まさみ(ながさわ まさみ)
え……?

真田信繁
治部様!

石田三成
お茶々様。 源次郎を少々お借り致してもよろしゅうございますか?

茶々
貸してあげてもいいけど、ちゃんと返して下さいね。

石田三成
家康は丁重に扱ってくれたか?

真田信繁
少なくとも祖母は大層大事にされたと申しておりました。

大谷吉継(おおたに よしつぐ) 羽柴家重臣/キャスト:片岡愛之助(かたおか あいのすけ)
安房守の母親でさえ、そうなのだ。 殿下のお母上をぞんざいに扱うはずはない。

加藤清正(かとう きよまさ) 羽柴家重臣/キャスト:新井浩文(あらい ひろふみ)
佐吉! おなか様を人質に出すというのはまことか!

福島正則(ふくしま まさのり) 羽柴家重臣/キャスト:深水元基(ふかみ もとき)
お前よう、おばば様にもしもの事があったらどうするんだ!
人質なら俺が行く!

石田三成
おぬしにそれだけの値打ちはない。

福島正則
抜かしたな~!

加藤清正
そんなに家康が恐ろしいのか。 そんなにやつの顔色が気になるか。

石田三成
家康が上洛するという事がどれだけ大事な事か、一晩よく寝て考えろ。

大谷吉継
おぬしらは治部殿を少々誤解しておる。 殿下に尽くそうという思いは、おぬしらと少しも変わらん。

加藤清正
おい、佐吉……。 こっち見ろよ!
前々から嫌みな男だとは思ってたが、ようやく分かったぜ。 お前にはな、情ってもんがねえんだよ!

石田三成
お前泣いてるのか。
ばかと話すと疲れる。

真田信繁
大政所様をお守りするために力を尽くすと、なぜおっしゃらないのですか?

石田三成
あいつらに気に入られたいとは思っておらん。

徳川家康
母親を人質に出すとは、秀吉も思い切った事を……。

本多正信(ほんだ まさのぶ) 徳川家康の参謀/キャスト:近藤正臣(こんどう まさおみ)
そろそろ上洛してやりますか。

徳川家康
わしらはサルの母親の顔を知らん。 本物かどうか、どうやって見極める?

本多正信
サルの母親の顔をよう知っておられるお方が、すぐ近くに。

ナレーション 有働由美子(うどう ゆみこ)
秀吉の妹、旭。 兄から無理やり夫と離縁させられ、5ヶ月前に家康の正室として迎えられた。 その時、44歳。

徳川家康
大坂からなんと、そなたの母上がやって来る事になった。

阿茶局(あちゃのつぼね) 徳川家康の側室/キャスト:斉藤由貴(さいとう ゆき)
『いつか』と聞いておられます。

徳川家康
もう間もなくじゃ。
のう、少しは笑ってみせてくれ。
わしらはほら、夫婦になったのじゃ。 さあさあ笑ってくれ。

阿茶局
笑っておられるそうです。

なか
旭!

旭(あさひ) 羽柴秀吉の妹・徳川家康の正室/キャスト:清水ミチコ(しみず みちこ)
おっかあ!

本多正信
すぐに上洛の支度を。

真田信繁
あそこ。 あの藤の髪飾りの子、似てると思わないか?
私も目を疑った。

出雲阿国(いずも の おくに) 芸者/キャスト:シルビア・グラブ
何度言ったら分かるんだい。 体の力をお抜きったら!
いつも言ってるだろ。 腹から息を吸うんだ。 そして丹田。
丹田から息を出すつもりで、す~っと吐く。 すると不思議と力が抜けていく。

出雲阿国
あなた、ちょっとくるっと回ってごらんなさい。
私には分かるのです。踊りのうまい下手が。
ごめん、私の勘違いでした。

真田信繁
生きておられたんですね!

きり
お松様お久しぶりです!

松(まつ) 真田信繁の姉/キャスト:木村佳乃(きむら よしの)
どういう事?
悪いけど人違いだよ。ハハハ!

出雲阿国
あの子は、お藤です。 他人のそら似では?

羽柴秀吉
わしの相談に乗ってくれ。

石田三成
先ほど家康が大坂に入った。 今夜は秀長様のお屋敷に泊まり、明日殿下に拝謁する。

羽柴秀吉
正直、わしは、家康に会うのが恐ろしくてしかたないんじゃ。
わしゃ、こう見えても、どえりゃあ気が小せえもんで、明日、家康の前に出るとさいが、しゅんとしてまうに決まっとるんじゃ。
それじゃいかんのだわ。
そこでこうする事にした。 今夜のうちに、家康に会う。

羽柴秀吉
こっそりとな。 一度会うとけば、明日あがらなくて済む。

石田三成
殿下と家康の仲立ちをおぬしに頼みたい。

羽柴秀吉
家康とも親しいと聞いたぞ。 間に立ってほしいのだ。

真田信繁
それほど親しくは……。

羽柴秀吉
わしがわざわざここまで足を運んで頼んでおるんだ。 力になってちょ!

真田信繁
お久しゅうございます。

徳川家康
まさか大坂で会うとは思わなんだ。 ハハハハハ!
親父殿は息災であるか?

真田信繁
私は上田の戦のあとは、父とは暮らしを共にしておりませぬゆえ、確かなところは分かりませんが、風の便りでは元気の由でございます。

徳川家康
あの折は痛い目に遭った。

真田信繁
合戦は武門の常。 お許し下さい。

徳川家康
安房守の戦上手ぶり、感服した。

真田信繁
徳川様の兵もなかなかの戦いぶりでございました。

徳川家康
一度、安房守には兵法の極意を教えてほしいものじゃ。

真田信繁
さて徳川様。 今宵お伺いしたのには訳がございまして。
どうしても今夜、徳川様と話がしたいという方がおられるのです。
殿下でございます。 殿下は今夜のうちに徳川様とお会いしたいと仰せで。

羽柴秀吉
ええいもうめんどくさい! わしじゃ!

徳川家康
うわ~!

羽柴秀吉
徳川殿。 久しぶりでござるな。

徳川家康
一体、どういう事でございましょう?

羽柴秀吉
明日の会見で一芝居打ってほしい。
わしが『関白 豊臣秀吉である』と言うから、おぬしは頭を下げたまま『はは~っ』と言う。
わしがいろいろ偉そうな事を言うんで、おぬしは最後に『不肖の妹婿ながら徳川家康、全身全霊をもって殿下にお仕え致します』と大きな声で……。
ここが大事だぞ。 その場にいる誰もがはっきりと聞き取れるような大きな声で、高らかに言上するんじゃ。

徳川家康
勘弁してくれ。 わしは芝居は苦手じゃ。 あがってしもうて。 体ががっちがちになってしまうのだ。

真田信繁
そういう時は、丹田です!
腹に息をためて、丹田から吐くつもりで、す~っと出す。
すると、不思議と力が抜けていきます。

羽柴秀吉
それからおぬしはこう言う。 『殿下がお召しの陣羽織、拙者に頂けませんか?』
『何ゆえ、この陣羽織を?』
『殿下にはこの陣羽織などもはや無用の品。 今日より殿下に歯向かう者は、この徳川三河守が成敗致しまする。』
『よく申した! 三河守!』

徳川家康
殿下……芝居がどんどん難しくなっております。

羽柴秀吉
やってちょうでゃあせ!

徳川家康
お手をお上げ下され。

羽柴秀吉
これからわしとおぬしで新しい世を築いていくのだ。
我ら2人が同じ思いでいる事を万民に知らしめたいのだ!
どうか!

徳川家康
分かり申した。

羽柴秀吉
徳川殿!

徳川家康
アハハハハ!

羽柴秀吉
アハハハハ!

石田三成
分かっていると思うが、今宵の事、決して誰にも漏らすな。

真田信繁
言ったところで、誰にも信じてもらえないと思います。

石田三成
ちょっと待っていろ。 渡すものがある。
源次郎。 どうしても真田に届けたい文なら、もっとうまくやれ。
おぬしの動きは筒抜けなのだ。 忘れるな。
ちなみに、おぬしの兄からの文も預かっておる。 兄弟そろいもそろって。

石田三成
真田と徳川の事、決して戦にはせぬと申したはずだ。 そのとおりになったではないか。
慌てふためいていたのは、おぬし一人だ。
もっと物事の裏を読め。 素直なだけでは生きていけぬ。

真田信繁
肝に銘じておきます。

石田三成
それにしても不思議な男よ。 おぬしのような薄っぺらい小僧が上杉に気に入られ、徳川に取り入り、殿下の心をあっという間につかんでしまった。
何者なのだ? おぬしは。

真田信繁
真田昌幸の次男坊です。

真田信幸
源次郎。 便りがないのはよい知らせとはいうが、たまには返事をくれぬか。
お前は兄の事をよう分かっているはずだ。 俺は父上の事が心配でならぬ。

真田昌幸
人生、調子のいい時ほど何かが起こるもんじゃ。 こりゃ秀吉が滅びる日も近いぞ。

真田信幸
父上には、上洛するおつもりが全くない。

羽柴秀吉
関白 豊臣秀吉である。

徳川家康
徳川三河守家康、全身全霊をもって殿下にお仕え致します。
ところで殿下がお召しのその陣羽織、拙者に頂けませぬか?

羽柴秀吉
何ゆえにこの陣羽織を?

真田信幸
上杉も徳川も上洛を果たした今、大名ですらない我が真田が、上洛せずに秀吉に許される道があるのか。
源次郎教えてくれ。 秀吉のそばにいるお前が頼りなのだ。

『真田丸』 第17話「再会」のまとめ動画がNHK公式サイトで公開されています。
あらすじ 第17回「再会」|NHK大河ドラマ『真田丸』

『真田丸』 第17話「再会」(5月1日放送)の感想

今回の真田丸のサブタイトル「再会」は、姉上である木村佳乃さん演じる松との再会を意味しているものと思われますが、現時点では出雲阿国一座の踊り子「お藤」であり、本当の姉上かどうか判明していません。

おそらく、「琵琶湖畔で飛び降りた時のショックで記憶喪失になっている」という状態と推測できますが、それでは、松がどのようにして記憶を取り戻すことになるのでしょうか?

これまでの真田丸の脚本を振り返ると、フィクション部分であっても何らかの史実に絡めたストーリー展開となっているので、松も何かの事件の中で自分自身のことを思い出す可能性が考えられますね。
あるいは、最近出番が無い、高木渉さん演じる夫・小山田茂誠の再登場もあり得るでしょう。

第17話の中心となったのは、秀吉と家康の駆け引きでした。

「徳川を従わせた」ことを天下に知らしめるために家康を上洛させたい秀吉と、その手には簡単に乗らない家康

その交渉材料となったのが「真田攻め」の許可であり、秀吉の姉・旭の家康との政略結婚や、母・なかの人質です。

秀吉は、一度は「真田攻め」を徳川家に対して許可したものの、再度の書状で「待った」を掛けることに。

その被害者となったのは、「賤ヶ岳の七本槍」の一人でもある豪傑?の片桐且元です。

秀吉から「腹芸が出来ない」と言われてしまった且元は、浜松城で家康から事の次第を問いつめられてまたも腹痛を起こしてしまった様子。

片桐且元は、この時からさらに20年以上も徳川家と豊臣家の間で右往左往する訳ですが、今後の且元の身がちょっと心配です。

一方、真田家では、父・昌幸が「新しい策」があるとかないとか、相変わらずの「ひらめき」発言と、「真田の値打ちを高める」という博打を打っていますが、兄・源三郎信幸にはそれが心配でありません。

心なしか、昌幸の戦略が危ういものに見えてきたのは、演出によるものなのでしょうか?

前回、秀吉-茶々-信繁 の三角関係で揉め始めたかと思いきや、そこに きり が参戦して、秀吉-茶々-信繁-きり の四角関係となってしまいました。

茶々の「2人はいい仲?」との問に、頭をフル回転させて「ええまあ」と答えて自己防衛する信繁。

その、今まで聞いたことが無い信繁の「脈アリ」な返事に、胸の前で手を交差するポーズで喜びを見せる きり

そして、そのポーズを真似する茶々

そんなやり取りに、視聴者はハラハラするばかりですね。

今回初登場で大きなインパクトがあったのは、清水ミチコさん演じる、秀吉の妹・旭です。

真田丸に登場する女性の中でも随一の「ブス」な表情で、なぜか家康とは直接会話をせず、口元を扇で隠して、斉藤由貴さん演じる阿茶局への伝言で全て会話をする、という奇天烈なキャラクターでした。

おそらく旭は今回限りの登場だと思われるのですが、そんなキャラクターにも(そんなキャラクターだから?)強烈な個性を与えるのが、いかにも三谷幸喜さんの脚本と言えるのではないでしょうか。

後半の最大の見所は、秀吉がお忍びで家康の元を訪れ、「明日の会見で芝居を打って欲しい」と依頼をするシーンでした。

秀吉と家康は面識があるとは言え、以前に会った時には、「織田信長の家臣である羽柴秀吉」「織田信長の盟友である徳川家康」という立場であった、つまり、家康の方が格上であったはず。

その力関係が逆転したことを誰の目にも明らかにするための「芝居」だったのです。

ちなみに、秀吉が会見の前日にこっそり家康と会って打合せをし、会見の場で家康が秀吉の陣羽織を所望した、というのは、「徳川実紀」という徳川家公式記録に記載されている「史実」であり、過去の大河ドラマにおいても数多く描かれてきたシーンです。

それでも、「真田丸」の秀吉が演じているのを見ると、「ああ、この秀吉ならば事前にこんな根回しをやりそうだな」と思えてしまいますね。
そういう意味では、小日向文世さんの演技が上手くハマったシーンだったと思います。

ただ、秀吉と家康を引き合わせる手伝いをしたのが真田信繁というのは、さすがに強引な展開かな、とも。

おそらく豊臣家の中には織田家の頃から家康と親交があった家臣が他にもいただろうし、家康と1回しかあったことがない、しかも、現在でも徳川家と敵対している真田家の次男坊が、果たして適任だったのか、というのは非常に疑問ですね。

とは言え、おそらくドラマの中の信繁も同じようなことを考えていただろうし、そんな細かいことは抜きで思いついたら即行動する秀吉というキャラクターが出来上がっているので、ドラマ全体として破綻はしていないのかなとも考えました。

最後に振り返っておきたいのは、その「嫌味」っぷりに拍車が掛かる石田三成です。

家康を上洛させるための手段として、秀吉の妹・旭以上の人質を出すように提言した三成ですが、そのことに責任を感じて、秀吉の母・なかを本当に人質に出しても大丈夫なのか源次郎に確認する姿には、確かに「熱い」ものを感じることができました。

しかし、同僚の加藤清正福島正則の前ではそんなことはおくびにも出さず、
「おぬしにそれだけの値打ちはない。」
「一晩よく寝て考えろ。」
「お前泣いてるのか。」
などと馬鹿にしたような返答ばかり。

そして最後の決めセリフが「ばかと話すと疲れる。」でした。

源次郎信繁に対しても、信濃への書状が筒抜けであることを指摘して、「もっと物事の裏を読め。」という厳しい言葉が。

かと思えば、三成自身にはない「人から気に入られる」という特性を持った源次郎のことを嫉妬するような「何者なのだ? おぬしは。」という発言も。

まだ表には出しませんが、三成でさえも、源次郎には何か惹かれるものがあるということかも知れませんね。

次回『真田丸』 第18話「上洛」(5月8日放送予定)の注目ポイントは?

「上洛はしない」と言い続けてきた父・真田昌幸ですが、次回はついに兄・信幸と共に上洛することに。

そのきっかけとなったのは、おばば様こと とりの言葉だったようです。
ストーリーの要所要所で活躍する ばば様の久々の名言が期待できそうですね。

そして、上洛した昌幸は秀吉との会見に臨むことになりますが、昌幸は存在感を見せつけることができるのか、あるいは秀吉に圧倒されてしまうのか……。
堺雅人さんのインタビューによれば、このシーンでは「昌幸役の草刈正雄さんが小さく見えた」とのことですから、後者となる可能性が高そうですね。

また、17話で再登場した松?と、昌幸・信幸の再会も見られそうです。

果たしてここで松は記憶が戻ることはあるのでしょうか?

史実では、真田家は上洛した後に、徳川家の配下となることを秀吉から命じられることになります。

その経緯をどのように描くのか、そんなところも次回の見所と言えそうですね。

『真田丸』 第18話「上洛」の予告動画がNHK公式サイトで公開されています。
あらすじ 第18回「上洛」|NHK大河ドラマ『真田丸』

追記. 第17話「再会」の視聴率は17.0%

2016年5月1日に放送された「真田丸」第17話「再会」の視聴率は、前回第16話「表裏」の16.9%を0.1%上回る%だったことがビデオリサーチ調べで分かったそうです。

また、BSプレミアムの視聴率は5.1%と、2週続けて5%台を記録したとのこと。

ゴールデンウィークのような大型連休では、一般的に連続ドラマは視聴率が下がることが多いと言われていますが、その中でも視聴率が引き続き好調な『真田丸』。
『大坂編』に入って、舞台も登場人物も大きく変わった訳ですが、それが視聴者には好意的に受け止められている、といったところでしょうか。


大河 『真田丸』 他の回の名言・名セリフ・感想を読む