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大河 『真田丸』 第13話「決戦」の名言111個・感想/第14話注目ポイント

      2016/04/04

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このまま真田に帰らせて頂くというのは?/負け戦の時は戦う前から負け戦のにおいがするもの。/お梅ちゃん……。 私が育てます……。 この子は私が……。/など大河『真田丸』第13話「決戦」の【名言・名セリフ111個】と感想、次回第14話「大坂」の注目ポイントを紹介します。名セリフのTwitter簡単投稿も!

この記事では、NHK大河ドラマ『真田丸』について、名言・名セリフや感想を書いています。
※ネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。

前回の記事 大河 『真田丸』 第12話「人質」の名言64個・感想/第13話注目ポイント/解説:鉄火起請(てっかぎしょう)を本当にやった戦国武将は? もどうぞ!

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名言・名セリフ111個で名場面を振り返る
『真田丸』第13話「決戦」
(放送日:4月3日/再放送:4月9日)

各セリフのを押すと、真田丸の名言・名セリフを簡単にTwitterでシェア・投稿することができます。

真田源次郎信繁(さなだ げんじろう のぶしげ) キャスト:堺雅人(さかい まさと)
まさか、これが援軍……?

直江兼続(なおえ かねつぐ) 上杉家臣/キャスト:村上新悟(むらかみ しんご)
どのように役に立つか見当もつかんが、とりあえずお預けする。
ご武運お祈り致す。

真田信繁
直江様のお口から、そのようなお言葉が聞けるとは思いませんでした。

直江兼続
真田が徳川に負ければ、次に狙われるのは上杉だ。

矢沢三十郎頼幸(やざわ さんじゅうろう よりゆき) 真田家家臣/キャスト:迫田孝也(さこだ たかや)
ありがた迷惑もいいとこですな。

真田信繁
皆、戦支度をして、この城で待て。 ここも守りの要となる城。 出番は近い! しかと心得よ!
あの者たちを死なせる訳にはいかぬ。

本多平八郎忠勝(ほんだ へいはちろう ただかつ) 徳川家随一の猛将/キャスト:藤岡弘、(ふじおか ひろし、)
なぜ! おお、これは殿!
殿! なぜにそれがしに真田攻めを命じて下さらなんだ? なぜじゃ……。

徳川家康(とくがわ いえやす)東海の戦国大名/キャスト:内野聖陽(うちの せいよう/まさあき)
秀吉がいつまた攻めてくるやもしれんのだ。 ここにいて、わしを守れ。
お主が出て行くほどの戦ではないわ。

真田信尹(さなだ のぶただ)真田信繁の叔父/キャスト:栗原英雄(くりはら ひでお)
遠慮も何もあったものではないのう。

徳川家康
いよいよ真田と一戦交える事となった。
信尹、難しい立場になったのう。

真田信尹
今に始まった事では。

徳川家康
好きな方を選ぶが良い。 このまま囚われ人となるか。 真田を捨てて、わしの家来となるか。

真田信尹
このまま真田に帰らせて頂くというのは?

徳川家康
わしはお主を買っておる。 それゆえにこそ、安房守のもとに行かれては困るのだ。

鳥居元忠(とりい もとただ) 徳川家臣/キャスト:大堀こういち(おおほり こういち)
真田は大軍に迫られ、怖気づいている。 まずは、降伏の機会を与える事にする。

真田安房守昌幸(さなだ あわのかみ まさゆき) 真田信繁の父/キャスト:草刈正雄(くさかり まさお)
沼田城さえ渡せば兵を引くそうだ。
敵が返事を待っている間、しばらく時が稼げる。
乱杭はどんな様子だ?

真田源三郎信幸(さなだ げんざぶろう のぶゆき) 真田信繁の兄/キャスト:大泉洋(おおいずみ よう)
作兵衛たちが必死に立てております。

与八(よはち) 真田の郷の村人/キャスト:今野浩喜(こんの ひろき)※元キングオブコメディ
1本余ったな。 ここに行っとくか。

堀田作兵衛(ほった さくべえ) 真田家臣/キャスト:藤本隆宏(ふじもと たかひろ)
勝手な事するな! 図面どおりにやれ。

梅(うめ)真田信繁の初恋の相手/キャスト:黒木華(くろき はる)
皆さん食事ですよ! 手が空いた人からどうぞ。

薫(かおる) 真田信繁の母/キャスト:高畑淳子(たかはた じゅんこ)
ああもう嫌だ。何でこういう事になるのですか。
沼田の城ぐらい徳川にでも北条にでも渡してしまえば良かったのですよ。
戦に負けたら沼田どころかどこもかしこも皆取られてしまうっていうのに。

とり 真田信繁の祖母/キャスト:草笛光子(くさぶえ みつこ)
大丈夫。 この戦は勝ちます。
負け戦の時は戦う前から負け戦のにおいがするもの。


今は?

とり
あなたの香のにおいしかしません。

こう 真田信幸の妻/キャスト:長野里美(ながの さとみ)
ばば様は、このような戦場は幾たび……。

とり
ああ、これが初めてです。 ばばの話は真に受けないように。


さあ すえ、お乳の時間ですよ。

きり 真田信繁の幼なじみ/キャスト:長澤まさみ(ながさわ まさみ)
おっぱいくらい、誰かいるんじゃないの?


自分のお乳で育てたいの。

きり
『母は強し』ってところですね。


慌てずに座って落ち着いてしなさい。 母親の体がふらふらしているとね、赤子も飲みにくいんですから。


母上様も、ご自分のお乳で育てられたのですか?


ええ、乳母の乳で育てると、自分に懐いてくれないのではと。


私もこの子を抱くと安心します。


私もそうでした。
良い子を産んでくれました。 早く源次郎に見せてやりたいこと。

真田安房守昌幸(さなだ あわのかみ まさゆき) 真田信繁の父/キャスト:草刈正雄(くさかり まさお)
では、策を伝える。
7,000の軍勢に真正面から挑んでも勝ち目はない。
だが、この7,000も……。 こうやってこうやって……僅かな兵でもたやすく切り崩すことができる。

矢沢頼綱(やざわ よりつな) 真田昌幸の叔父/キャスト:綾田 俊樹(あやた としき)
……で、布陣は?

真田昌幸
ちょっと手を洗ってくる。

出浦昌相(いでうら まさすけ)信濃の国衆/キャスト:寺島進(てらじま すすむ)
何を悩んでおる?

真田昌幸
さすが、よう分かるのう。
わしは負ける戦はした事がない。 今回も、水も漏らさぬ策を立てた。
だが、駒が一つ足らんのじゃ……。 これでは勝てん。

出浦昌相
いざとなればわしが本陣に乗り込み……。

真田信繁
帰ってまいりました!

真田昌幸
勝った!
上杉の援軍が到着したぞ!

真田信幸
源次郎!

真田信繁
兄上!間に合いました!

真田昌幸
まずは源三郎。 お主たちの手勢は今夜のうちに戸石城に入り、そこで待て。
源次郎。 お前は河原へ行き、向かいの徳川勢をからかってやれ。 敵は川を越えて向かってくる。 それを城下へ誘い込む。
すんなり通してしまっては敵も罠だと気付く。 ほどほどに手向かいつつ、少しずつ少しずつ城まで引いてこい。
難しい役目だが、お前ならできる。

真田信繁
腕が鳴ります!

真田昌幸
作兵衛。 お前の兵は城下に隠れ潜み、敵が現れたら横合いから突き掛かり、源次郎を助けよ。
源次郎は大手門から二の丸へ逃げこむ。 これを追って敵はなだれ込む。 だが、ここ二の丸は知らぬ者には迷い道じゃ。 なかなか先へ進めぬ。
敵の勢いが鈍ったところで、わしの出番じゃ。 本丸から本軍をもって正面を突く!
狭い所で追い立てられた敵は、城から我先にと逃げ出す。

真田昌幸
そこで源三郎。 お主は戦の始まりを確かめたら、戸石城を出て、城下へ向かえ。
そして、城から逃げてきた徳川勢に、一気に横から突っ込むのじゃ。
これで総崩れじゃ。
仕上げは昌相。 神川の堰を切り、退路を断て。

出浦昌相
承知。

真田昌幸
負ける気がせん。

矢沢頼綱
……で、わしは?

真田昌幸
叔父上は今すぐ沼田へ戻って下され。 徳川が動けば必ず北条も動く。 沼田を守りぬいて頂きたい。
では、おのおの抜かりなく。

とり
ああ、こうして見るとあなたによう似てますね。

真田信繁
そうですか?
もういい。 いや、怖いから。

こう
抱いてましょうか……?

真田信繁
大丈夫です。
では、おばば様に。


おばば様ではありませんよ。 薫様で結構ですよ。

きり
気に入っているみたい。

真田信繁
実は、驚いている。

とり
赤子には、そういう力があるのです。
源次郎、よく戻ってきましたね。
これで、お味方の勝ちは間違いありません。

堀田作兵衛
よいか、みんな! 殿が決めた通りにすれば、決して負けぬ。 案ずるな。 徳川の兵など、腰抜けばかりじゃ!
お梅。 若様帰ってきてるぞ。

真田信繁
この二の丸に造った様々な建物も、攻めてきた敵を惑わすための策だったのですね。

真田信幸
父上の頭の中を一度のぞいてみたいものだ。


こんな所で何してるの? 町の人はみんなお城に逃げたわよ。
お守りがいるの? 取ってきてあげる。 どんなお守り?
これ、おねえさんに譲ってくれないかな? おねえさん、どうしてもこれが欲しいの。

堀田作兵衛
本当にこれで徳川の大軍を打ち負かせるのでしょうか?

真田信幸
確かに徳川は小牧長久手の戦いで秀吉を破り、勢いづいている。
兵の数も桁違い。 普通なら真田など一ひねりのはずだ。
だが、そんな時こそ奇策を編み出すのが父上だ。 信じようではないか。

真田信繁
この戦い。 誰がどう考えても、我らの分が悪い。 その事が、逆に勝機になると父上はお考えになったのでは。
敵は一気に押しつぶそうとしてくるはずです。 しかし、そこに隙が生まれる。 大軍ならではの隙が。

きり
これ、お梅ちゃんからお守りだって。

真田信繁
以前、梅に話したことがある。 真田の家紋は2つあるんだ。
雁金と六文銭。 これも真田の家紋だ。
六文というのは、三途の川の渡し賃。 悔いのないように、心置き無く戦えという事だ。


旦那様はお忙しいさなか。 私が行っても邪魔になるだけです。
お会いするのは徳川を追い払った後に取っておきます。

高梨内記(たかなし ないき) 真田家臣/キャスト:中原丈雄(なかはら たけお)
夜が明けましたな。

真田昌幸
始めるか。

真田信繁
(歌の歌詞)♪高砂や この浦舟に帆を上げて 月もろともに出潮の 波の淡路の島かげや 遠く鳴尾の沖過ぎて はや住の江に着きにけり

鳥居元忠
ふざけた奴らめ! 全軍押し出せ!


胸が張ってきました。 お乳をやってきます! 行ってきます!
赤ん坊は待ってくれませんから。 すぐに戻ります!

大久保忠世(おおくぼ ただよ) 徳川家臣/キャスト:中野剛(なかの つよし)
放て~!
おのれ~!

平岩親吉(ひらいわ ちかよし) 徳川家臣/キャスト:東武志(あずま たけし)
あやつ!
大手門はすぐそこじゃ! 一気に攻め込め~!

真田信繁
見ろ。 列がだいぶ絞られたぞ。 父上の狙い通りだ!


私はこの子のために戦いに行くの。

きり
あなたは戦は嫌いなんじゃなかったの?


親となったら話は別よ。
次のお乳までに帰ります。

真田家臣
敵方の先鋒、大手門に達しました!

高梨内記
殿……。

真田昌幸
まだまだ。


出してください! 向こうへ行きたいんです!

真田信繁
引け、引け~!
お梅!


源次郎様!

真田信繁
佐助!

徳川兵
安房守じゃ!

真田信繁
かかれ! (一同)お~!


ああ悔しい! みんなの所まで行けなかった。

きり
戦は男の人たちに任せておけば。 はい、おっか様。

真田信幸
かかれ~! (一同)お~!

出浦昌相
さて、とどめといくか。

大久保忠世(おおくぼ ただよ) 徳川家臣/キャスト:中野剛(なかの つよし)
堰を切られた! 対岸にはもはや助けに行けぬ! まだ多くの兵が残っているというに……!

きり
本丸から逃げてきた敵と川岸から戻ってきた敵が、大通りでぶつかってる。 もう戦なんてものじゃないわね。

真田信繁
大勝利です。

真田信幸
さすが父上じゃ。
佐助! 勝どきの合図を!
えい! (一同)お~!

高梨内記
ハハハハ! 徳川の大軍が見る影もありませぬ。 ハハハハハ!

出浦昌相
これで、家康は引き下がるかのう。

真田昌幸
いや、長い戦いになるかもしれんな。

真田信繁
行き場を失った敵が柵を壊して山に逃げ込んだかもしれぬな。

真田信繁
作兵衛! 助けてやれなくてすまなかった。

堀田作兵衛
お梅がここにいなかったのが不幸中の幸い。 乳をやりに行かせてよかった。

真田信繁
お梅は?

きり
櫓の上にいたんだけど、柵が壊されるのを見て、お梅ちゃん、みんなが心配だって。 私、止めたんだけど……。

堀田作兵衛
こっちに戻ったのか!?

真田信繁
お梅……!

ナレーション 有働由美子(うどう ゆみこ)
徳川勢が撤退したのはその日の夕方であった。 徳川方の死者は1,300余り。 真田側の死者は50人に満たなかったという。

きり
お梅ちゃん……。 私が育てます……。 この子は私が……。

『真田丸』 第13話「決戦」のまとめ動画がNHK公式サイトで公開されています。
あらすじ 第13回「決戦」|NHK大河ドラマ『真田丸』

『真田丸』 第13話「決戦」(4月3日放送)の感想

第13話「決戦」は、前回の続きで真田信繁が上杉家の人質となっていたシーンから始まります。

直江兼続から「領内から取り急ぎ戦える者100名」を集めてもらったはずですが、海津城に集まったのはどう見ても「戦力外」な老人と子どもばかり。
史実では、上杉家は越中(富山県)の佐々成政との戦いに戦力を集中していたため、やはり主力部隊を援軍として出すことはできなかったとのことです。

兼続は珍しく「ご武運お祈り致す。」温かい言葉を信繁に掛けますが、その直後に「真田が徳川に負ければ、次に狙われるのは上杉だ。」と、あくまで上杉家のことを想っての発言であったことをアピール。
ツンデレ(デレツン?)な一面を見せてくれました。

場所は変わって、徳川家の浜松城

真田攻めに加わりたいとダダをこねる本多忠勝を言いくるめる徳川家康は、さすがに家臣の操縦術に長けています。

また、叔父上こと真田信尹は、いつの間にか徳川家で軟禁状態にあったようですが、家康は信尹に「家臣となる」「囚われる」の二択を突き付けます。
史実では、この頃、どういった経緯か分かりませんが真田信尹は実際に徳川家康の家臣となっていますので、前者を選ぶことになりますね。

毎回、栗原英雄さんの渋い演技が光りますが、今回も家康の「難しい立場になったのう。」という問い掛けに対して「今に始まった事では。」という短いセリフに色々な想いが濃縮されているように見えました。

続いては、上田城の近くを流れる神川の近くに陣を張った、徳川軍の総大将である鳥居元忠と、大久保忠世平岩親吉の三将が登場。

鳥居元忠は、「いかにもやられ役」なオーラを纏っていますが、「三河武士の鑑」と称されたほどの忠義の臣です。
歴史上では、関ヶ原の戦いの前哨戦である伏見城の戦いで玉砕したことが知られていますが、「真田丸」では今後の再登場はあるのでしょうか。

上田城内では、武士だけではなく農民まで総動員して、籠城の準備が始まっていました。

(相方が逮捕されたことで解散してしまった)元キングオブコメディ(キンコメ)の今野さんも久しぶり?に登場しています。

真田家名物の「女性たちのお喋り」は今回も盛りだくさん。

戦を嫌がる母上・薫に対して、ハッタリでその場を安心させる、ばば様・とりは、さすが昌幸の母!と言わざるを得ません。

母乳派の お梅と、それを肯定する姑・薫。

いつの間にか、この2人の間にあったわだかまりは解けたようです。

さらにシーンは変わって、真田家の家臣が勢揃いした軍議の場面
真田昌幸は、小麦粉?餅?をこねてはちぎりながら作戦を説明しますが、何か思い悩む様子。

そうして、手を洗いに行ったところで、信繁が帰還!
思わず「勝った!」宣言が出ます。

信繁も加わって、軍議が再開。

昌幸が立てた作戦は、源次郎が敵を挑発して場内におびき寄せて、作兵衛が罠に掛け、敵を弱らせたところで昌幸率いる主力が正面からぶつかり、逃げ出した敵を戸石城から出兵した源三郎が挟み撃ち、最後に出浦昌相が神川の堰を切って水攻めにする、というものでした。

昌幸の自信に満ち溢れた説明によって、家臣達にも「これは勝てる」という雰囲気が生まれます。

※ただし、大叔父上こと矢沢頼綱だけは、そのやる気がやや空回りしているようでしたが。

信繁は、戦準備の合間をぬって、娘・すえにも会うことができましたが、梅とはすれ違いが続き、なかなか会うことができません。

梅は少年から譲り受けたお守り「六文銭」を、きりに託します。

さて、夜が明けた頃に、信繁の挑発から戦は始まります。

ここで登場するのは、能・「高砂」で、夫婦愛を謡ったものだそうです。
この後のストーリー展開を考えると、ここで信繁がこれを歌ったのは、ある意味皮肉とも言えますね……。

結婚式などでも披露されることがあるそうで、YouTubeに動画もありましたので、興味がある方はどうぞ。

信繁の挑発に乗った徳川軍は、神川を渡って、上田城を一気に攻め立てます。
個人的には、ゲーム「信長の野望」で、真田幸村の「挑発」を使って籠城戦に勝ったことがあるので、何とも感慨深い?場面でしたね。

一方、梅は「子どものために戦いに行く!」と行って、きりを困らせます。
視聴者としては「やめておけばいいのに……。」と思うばかりですが、今までの話でも梅が勇敢に戦うシーンがあったのは、この展開への伏線だったのかもしれませんね。
今回のきりは、視聴者の意見を代弁してくれる「まとも」なキャラクターだったので、好感度が少し回復したのでは?

信繁は、引き続き六文銭の旗を振り回して、徳川軍を大手門までおびき寄せます。
ここでお梅にピンチが訪れますが、危機一髪のところで佐助が登場して、この場は難を逃れます。

さて、徳川軍が大手門まで迫った時に、突然周囲から鉄砲や弓矢を持った真田軍が現れて、怯んだ徳川軍を四方から攻め立てます。

そこへ遂に現れたのが、真田安房守昌幸です。

ついに、昌幸が暴れ回るところが見られるか!?……と思いましたが、案外アッサリこの場は型がついてしまいましたね。

さらには、徳川軍を挟み撃ちにする源三郎信幸と、ダメ押しの水攻めを決めた出浦昌相により、真田家の勝利は揺るぎないものとなります。

これで一件落着かと思った矢先、廃寺へ続く道の柵が壊されていることに一抹の不安を覚えた信繁。

そこには、倒された徳川家の兵に混じって、負傷した作兵衛の姿がありました。

梅は城内に戻ったと安堵したのもつかの間、再び寺に戻っていたは、徳川家の兵と相討ちとなって倒れていました。

梅の亡骸を抱いて泣く信繁。

そして、「梅の代わりにすえを育てる」と誓った、きり なのでした。

さて、史実では、「梅」にあたる信繁の側室(堀田作兵衛の妹)は、その名前も生没年も伝わっていません

よって、第一次上田合戦で、「梅」が死んだというのは、真田丸オリジナルのフィクションです。

ただし、もう一人の側室である高梨内記の娘、つまり「きり」が産んだ娘の名は伝わっています。

その名は、「阿梅(おうめ)」です。

この史実から逆算して、真田丸ではあえて一人目の側室に「梅」という名前を付けたのではないでしょうか。

ですから、今後のストーリーにおいて、「きり」が自分の娘に「梅」と名付けるシーンが登場するのではないかと予測しています。

次回『真田丸』 第14話「大坂」(4月10日放送予定)の注目ポイントは?

第13回「決戦」で、「真田丸」第1章『信繁青春編』完結となり、次回第14話「大坂」からは第2章「大坂編」がスタートします。

その中心はもちろん、小日向文世さん演じる豊臣秀吉です。
予告を観る限りでは「人たらし」のキャラクターそのものでしたが、三谷幸喜さんのことですから、「今までに見たことがない秀吉」を見せてくれるかもしれません。

そして、そんな秀吉を取り巻く女性たちが、信繁の運命を変えていくことに。

鈴木京香さん演じる寧(ねい/おね/ねね/北政所)竹内結子さん演じる茶々(淀)がどのようなバトルを展開するのか、そして信繁がそれにどう関わっていくのか楽しみですね。
(予告編では信繁が茶々に気に入られるような展開がありましたが、それってとっても面倒臭そうですね……。)

さらにバトルと言えば、関ヶ原の戦いへと繋がる、武断派と文治派の武将も忘れてはなりません。

武断派では、新井浩文さん演じる加藤清正深水元基さん演じる福島正則
文治派では、山本耕史さん演じる石田三成や(文治派ではないですが)片岡愛之助さん演じる大谷吉継が登場します。

これらの武将がどのようにして「遺恨」を積み重ねていくのか、そんな彼らに対して信繁がどのようなポジションを取るのかに注目したいですね。

三谷幸喜さんが脚本を書くにあたって、「信繁が見ていないものは描かない」ということを意識されていたとのことで、ここまでの「真田丸」では比較的「知られていない」場面が多く描かれてきました。

しかし、これからの大坂編では、史料上で信繁の行動が明らかになっていないだけに、「秀吉が見たであろう事実」つまり、日本史のメインストリームが描かれていくことでしょう。

既に過去の大河ドラマでも登場した有名な人物や場面、それらを信繁の目を通して見た時、どんな新しい世界が広がるのか、とても楽しみですね!

『真田丸』 第14話「大坂」の予告動画がNHK公式サイトで公開されています。
あらすじ 第14回「大坂」|NHK大河ドラマ『真田丸』

追記. 第13話「決戦」の視聴率は17.5%

2016年4月3日に放送された「真田丸」第13話「決戦」の視聴率は、前回第12話「人質」の17.9%を0.4%下回る17.5%だったことがビデオリサーチ調べで分かったそうです。

前回に引き続き17%台を維持した訳ですが、次回からは「大坂編」ということで、舞台も登場人物もガラッと変わってきます。

ここ数回の流れで少し飽きてしまった……という視聴者の方も、来週から戻ってきてくれると良いですね!


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