大河 『真田丸』 第7話「奪回」の名言32個・感想/第8話注目ポイント/解説:映画『清須会議』キャスト比較
2016/04/04

この記事では、NHK大河ドラマ『真田丸』について、名言・名セリフや感想を書いています。
※ネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
前回の記事 大河 『真田丸』 第6話「迷走」の名言27個・感想/第7話注目ポイント もどうぞ!
大河ドラマ『真田丸』と映画『清須会議(原作・脚本・監督 三谷幸喜)』の出演キャスト比較
『真田丸』には、2013年に公開された映画『清須会議』にも出演していた俳優・女優が出演しています。
その配役を比較表で整理してみました。
俳優・女優 | 映画『清須会議』の配役 | 大河ドラマ『真田丸』の配役 |
大泉洋(おおいずみよう) | 羽柴秀吉(豊臣秀吉) | 真田信幸(信之) |
小日向文世(こひなたふみよ) | 丹羽長秀 | 羽柴秀吉 |
寺島進(てらしますすむ) | 黒田官兵衛 | 出浦昌相 |
迫田孝也(さこだたかや) | 蜂屋頼隆 | 矢沢三十郎頼幸 |
鈴木京香(すずききょうか) | お市様(お市の方) | 北政所(寧/高台院) |
このようにまとめてみると、大泉洋さんの「おちゃらけキャラ→真面目キャラ」変更と、小日向文世さんの「真面目キャラ→おちゃらけキャラ」変更が目立ちますね。
一方で、寺島進さんは、どちらも「渋い名参謀/盟友」ということで、イメージが近いかもしれません。
鈴木京香さんは『清須会議』では「大泉洋さん演じる羽柴秀吉をとことん毛嫌いする」という役どころでしたが、今回の『真田丸』でも2人の共演があるのでしょうか?
名言・名セリフで名場面を振り返る
『真田丸』第7話「奪回」
(放送日:2月21日/再放送:2月27日)
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いや~参った……。一益の奴、岩櫃も沼田も、すんなり返してくれると言いおった。
もう少し待っておれば良かった……。
わしが嘘ばかりついていたことが知れたら、さすがの一益も怒りに、火が、カーッと……。
お前がなぜしくじるか、分かるか?己の勘に頼り過ぎるからじゃ。
わしも勘だけで生きておる。だがわしの勘は場数を踏んで手に入れた勘じゃ。それでもたまには間違える。お前がしくじるのは当たり前じゃ。
あらすじ 第7回「奪回」|NHK大河ドラマ『真田丸』
『真田丸』 第7話「奪回」(2月21日放送)の感想
今回のMVPは、間違いなく草笛光子さん演じる「ばば様」こと、真田信繁の祖母「とり」ではないでしょうか。
戦国時代における人質の心構えを教えてくれたり、子どもの時から知っていたという木曽義昌を一喝・ビンタして、信繁をピンチから救ってくれます。
とり(恭雲院)は、1592年(または1593年)に没したということなので、ドラマ上ではあと10年ほど登場するはず?
まだまだ活躍が期待できそうです。
そんな「とり」に、武田信玄の前で小便を漏らしたことまで暴露されてしまった木曽義昌。
ドラマ中でも少し触れられていましたが、武田家を裏切って織田家に寝返った際に、武田家へ預けていた人質の母・長男・長女が処刑されるという悲劇を経験しています。
そんな義昌ですから、「人質の重要性」を深く理解して、滝川一益との交渉に応じたのかも知れませんね。
滝川一益は、最後まで真田家に翻弄されっぱなし。
演じている段田安則さんはインタビューで、「滝川一益は、人を信じたいという気持ちの強い、いい人だった気がしますね。」と語っていましたが、それを真田昌幸に見透かされてしまったようでしたね。
「清須会議(清州会議)に間に合わなかった」というナレーションがありましたが、以降の回では登場しないのでしょうか?
滝川一益の「中間管理職っぷり」をもうちょっと観てみたかった気もします。
特集 インタビュー 滝川一益役 段田安則さん ~いい人だが、運のない人~
遠藤憲一さん演じる上杉景勝は、「情に厚く、頼られると弱い」という、上杉謙信以来の家風を忠実に守っているように描かれていますね。
一方で、村上新悟さん演じる直江兼続は、真田家を今ひとつ信用できていないように見えます。
2009年の大河ドラマ「天地人」では、城田優さんが演じる「真田幸村」が妻夫木聡さん演じる直江兼続をなかなか信用しない、という構図でしたが、今回は逆の展開になりそうですね。
(ちなみに、今回も「愛」の兜は登場するのでしょうか?)
今回はあまり出番が多くなかったお兄ちゃんの源三郎(真田信幸)ですが、画面に登場するとホッとしてしまうのは僕だけでしょうか?
信繁も「兄上の顔を見るだけで元気が出ました。」と言っていましたが、(本人の意に反して?)癒し系のキャラクター路線を突き進んでいるようです。
でも、今回のタイトルの通り岩櫃城を「奪回」したのは源三郎信幸なのですから、もう少しお兄ちゃんの活躍を描いてあげても良かったのでは、とも思ってしまいます。
それにしても、信幸の奥さん(こう)は、夫婦が揃うシーンが少なくて不憫ですね……。(これからもっと不幸になりそう)
長澤まさみさん演じる「きり」は、Twitterやブログ等では「ウザい」「ムカつく」「イラつく」「違和感」「邪魔」など、散々な評判のようですね。
確かに「一人だけ現代人のような言葉遣いで浮いている」という批判はあるでしょうが、これは三谷幸喜さんが長澤まさみさんに敢えて「狂言回し」の役を与えているのでは。
※狂言回し:物語において、観客に物語の進行の理解を手助けするために登場する役割のこと。
歴史好きの視聴者からすると「真田丸に長澤まさみはいらない」と思われるかも知れませんが、その生涯が謎に包まれているだけに、大河ドラマにおいては史実の隙間を埋めてくれる大事な役どころになるのでは、と予測しています。
もしかすると、真田信繁の側室になる過程で、もう少し「好感度を上げてくる」ストーリー展開になるのかもしれませんね。
ともかく、その「ツンデレキャラ」の「デレ」部分を三谷幸喜さんがどう描くのか、そして、長澤まさみさんがどう演じるのか、注目していきたいと思います。
さて、主役の信繁と、(その信繁以上に主役となっている?)昌幸の後半のやり取りは、今回の最大の見せ場でした。
「合わせて一つ」「二つで一つ」といった言葉で、信幸・信繁兄弟がお互いの長所を活かし、短所を補うべきであるということを諭しているようです。
その後の史実を鑑みると、二人の道は大きく分かたれていく訳ですが、そこまでの間に、どれだけ二人が協力して真田家を盛り立てていくことができるのか、そんな「兄弟の絆」を今後どのように描写していくのか、楽しみにしましょう。
次回『真田丸』 第8話「調略」(2月28日放送予定)の注目ポイントは?
次回は、織田家無き後の信濃を巡って、北条・上杉・徳川、そして真田の思惑が交差します。
真田信繁は、父・昌幸から叔父・真田信尹と共に春日信達の調略を命ぜられますが、「敵を欺くには、まず味方から」とも言うべき、昌幸の秘策に翻弄されていくようです。
昌幸の発言一つひとつを「これは嘘か?真か?」と考えながら観てみると、より一層、物語を楽しめるかもしれません。
今回の滝川一益ではありませんが、テレビの前で「うそばかりつきおって!」と叫ぶ人が量産されそうな予感がしますね。
あらすじ 第8回「調略」|NHK大河ドラマ『真田丸』
追記1. 第7話「奪回」の視聴率は17.4%
2/21に放送された「真田丸」第7話「奪回」の視聴率は、最低を記録した前回第6話「迷走」の16.9%を0.5%上回る17.4%だったことがビデオリサーチ調べで分かったそうです。
次回の第8話「調略」では、より「真田丸らしい」ストーリー展開が予想されるので、さらに視聴率が上向くのでは?と個人的には期待しています。
追記2. 真田信繁の妻(正室)役が松岡茉優さんに決定
NHK公式サイトによると、堺雅人さん演じる真田信繁の妻(正室)となる、春(竹林院)役が、女優の松岡茉優(まつおかまゆ)さんに決定したそうです。
ニュース 真田信繁の正室・春(竹林院)役は、松岡茉優さんに決定!
春(竹林院)は、豊臣秀吉の重臣であり石田三成の親友とも言われた大谷刑部吉継の娘で、真田信繁が豊臣家の人質となっていた際に正室に迎えたと言われています。
史実では竹林院の生年は不明とされていますが、堺雅人さんは1973年生まれ、松岡茉優さんは1995年生まれですから、「22歳の年齢差」夫婦ということになります。
ちなみに、大谷刑部吉継役を演じるのは片岡愛之助さんということで、ドラマ「半沢直樹」ではライバルとして対決した堺雅人さんと片岡愛之助さんが、大河「真田丸」では「婿と舅」の関係になります。
そんな二人の間で、松岡茉優さんがどのような演技をするのか、今から楽しみにしたいと思います。