大河 『真田丸』 第13話「決戦」の名言111個・感想/第14話注目ポイント
2016/04/04

この記事では、NHK大河ドラマ『真田丸』について、名言・名セリフや感想を書いています。
※ネタバレを含みますので、未視聴の方はご注意ください。
前回の記事 大河 『真田丸』 第12話「人質」の名言64個・感想/第13話注目ポイント/解説:鉄火起請(てっかぎしょう)を本当にやった戦国武将は? もどうぞ!
名言・名セリフ111個で名場面を振り返る
『真田丸』第13話「決戦」
(放送日:4月3日/再放送:4月9日)
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なぜ! おお、これは殿!
殿! なぜにそれがしに真田攻めを命じて下さらなんだ? なぜじゃ……。
沼田城さえ渡せば兵を引くそうだ。
敵が返事を待っている間、しばらく時が稼げる。
乱杭はどんな様子だ?
ああもう嫌だ。何でこういう事になるのですか。
沼田の城ぐらい徳川にでも北条にでも渡してしまえば良かったのですよ。
戦に負けたら沼田どころかどこもかしこも皆取られてしまうっていうのに。
では、策を伝える。
7,000の軍勢に真正面から挑んでも勝ち目はない。
だが、この7,000も……。 こうやってこうやって……僅かな兵でもたやすく切り崩すことができる。
まずは源三郎。 お主たちの手勢は今夜のうちに戸石城に入り、そこで待て。
源次郎。 お前は河原へ行き、向かいの徳川勢をからかってやれ。 敵は川を越えて向かってくる。 それを城下へ誘い込む。
すんなり通してしまっては敵も罠だと気付く。 ほどほどに手向かいつつ、少しずつ少しずつ城まで引いてこい。
難しい役目だが、お前ならできる。
作兵衛。 お前の兵は城下に隠れ潜み、敵が現れたら横合いから突き掛かり、源次郎を助けよ。
源次郎は大手門から二の丸へ逃げこむ。 これを追って敵はなだれ込む。 だが、ここ二の丸は知らぬ者には迷い道じゃ。 なかなか先へ進めぬ。
敵の勢いが鈍ったところで、わしの出番じゃ。 本丸から本軍をもって正面を突く!
狭い所で追い立てられた敵は、城から我先にと逃げ出す。
そこで源三郎。 お主は戦の始まりを確かめたら、戸石城を出て、城下へ向かえ。
そして、城から逃げてきた徳川勢に、一気に横から突っ込むのじゃ。
これで総崩れじゃ。
仕上げは昌相。 神川の堰を切り、退路を断て。
この戦い。 誰がどう考えても、我らの分が悪い。 その事が、逆に勝機になると父上はお考えになったのでは。
敵は一気に押しつぶそうとしてくるはずです。 しかし、そこに隙が生まれる。 大軍ならではの隙が。
あらすじ 第13回「決戦」|NHK大河ドラマ『真田丸』
『真田丸』 第13話「決戦」(4月3日放送)の感想
第13話「決戦」は、前回の続きで真田信繁が上杉家の人質となっていたシーンから始まります。
直江兼続から「領内から取り急ぎ戦える者100名」を集めてもらったはずですが、海津城に集まったのはどう見ても「戦力外」な老人と子どもばかり。
史実では、上杉家は越中(富山県)の佐々成政との戦いに戦力を集中していたため、やはり主力部隊を援軍として出すことはできなかったとのことです。
兼続は珍しく「ご武運お祈り致す。」と温かい言葉を信繁に掛けますが、その直後に「真田が徳川に負ければ、次に狙われるのは上杉だ。」と、あくまで上杉家のことを想っての発言であったことをアピール。
ツンデレ(デレツン?)な一面を見せてくれました。
場所は変わって、徳川家の浜松城。
真田攻めに加わりたいとダダをこねる本多忠勝を言いくるめる徳川家康は、さすがに家臣の操縦術に長けています。
また、叔父上こと真田信尹は、いつの間にか徳川家で軟禁状態にあったようですが、家康は信尹に「家臣となる」「囚われる」の二択を突き付けます。
史実では、この頃、どういった経緯か分かりませんが真田信尹は実際に徳川家康の家臣となっていますので、前者を選ぶことになりますね。
毎回、栗原英雄さんの渋い演技が光りますが、今回も家康の「難しい立場になったのう。」という問い掛けに対して「今に始まった事では。」という短いセリフに色々な想いが濃縮されているように見えました。
続いては、上田城の近くを流れる神川の近くに陣を張った、徳川軍の総大将である鳥居元忠と、大久保忠世・平岩親吉の三将が登場。
鳥居元忠は、「いかにもやられ役」なオーラを纏っていますが、「三河武士の鑑」と称されたほどの忠義の臣です。
歴史上では、関ヶ原の戦いの前哨戦である伏見城の戦いで玉砕したことが知られていますが、「真田丸」では今後の再登場はあるのでしょうか。
上田城内では、武士だけではなく農民まで総動員して、籠城の準備が始まっていました。
(相方が逮捕されたことで解散してしまった)元キングオブコメディ(キンコメ)の今野さんも久しぶり?に登場しています。
真田家名物の「女性たちのお喋り」は今回も盛りだくさん。
戦を嫌がる母上・薫に対して、ハッタリでその場を安心させる、ばば様・とりは、さすが昌幸の母!と言わざるを得ません。
母乳派の お梅と、それを肯定する姑・薫。
いつの間にか、この2人の間にあったわだかまりは解けたようです。
さらにシーンは変わって、真田家の家臣が勢揃いした軍議の場面。
真田昌幸は、小麦粉?餅?をこねてはちぎりながら作戦を説明しますが、何か思い悩む様子。
そうして、手を洗いに行ったところで、信繁が帰還!
思わず「勝った!」宣言が出ます。
信繁も加わって、軍議が再開。
昌幸が立てた作戦は、源次郎が敵を挑発して場内におびき寄せて、作兵衛が罠に掛け、敵を弱らせたところで昌幸率いる主力が正面からぶつかり、逃げ出した敵を戸石城から出兵した源三郎が挟み撃ち、最後に出浦昌相が神川の堰を切って水攻めにする、というものでした。
昌幸の自信に満ち溢れた説明によって、家臣達にも「これは勝てる」という雰囲気が生まれます。
※ただし、大叔父上こと矢沢頼綱だけは、そのやる気がやや空回りしているようでしたが。
信繁は、戦準備の合間をぬって、娘・すえにも会うことができましたが、梅とはすれ違いが続き、なかなか会うことができません。
梅は少年から譲り受けたお守り「六文銭」を、きりに託します。
さて、夜が明けた頃に、信繁の挑発から戦は始まります。
ここで登場するのは、能・「高砂」で、夫婦愛を謡ったものだそうです。
この後のストーリー展開を考えると、ここで信繁がこれを歌ったのは、ある意味皮肉とも言えますね……。
結婚式などでも披露されることがあるそうで、YouTubeに動画もありましたので、興味がある方はどうぞ。
信繁の挑発に乗った徳川軍は、神川を渡って、上田城を一気に攻め立てます。
個人的には、ゲーム「信長の野望」で、真田幸村の「挑発」を使って籠城戦に勝ったことがあるので、何とも感慨深い?場面でしたね。
一方、梅は「子どものために戦いに行く!」と行って、きりを困らせます。
視聴者としては「やめておけばいいのに……。」と思うばかりですが、今までの話でも梅が勇敢に戦うシーンがあったのは、この展開への伏線だったのかもしれませんね。
今回のきりは、視聴者の意見を代弁してくれる「まとも」なキャラクターだったので、好感度が少し回復したのでは?
信繁は、引き続き六文銭の旗を振り回して、徳川軍を大手門までおびき寄せます。
ここでお梅にピンチが訪れますが、危機一髪のところで佐助が登場して、この場は難を逃れます。
さて、徳川軍が大手門まで迫った時に、突然周囲から鉄砲や弓矢を持った真田軍が現れて、怯んだ徳川軍を四方から攻め立てます。
そこへ遂に現れたのが、真田安房守昌幸です。
ついに、昌幸が暴れ回るところが見られるか!?……と思いましたが、案外アッサリこの場は型がついてしまいましたね。
さらには、徳川軍を挟み撃ちにする源三郎信幸と、ダメ押しの水攻めを決めた出浦昌相により、真田家の勝利は揺るぎないものとなります。
これで一件落着かと思った矢先、廃寺へ続く道の柵が壊されていることに一抹の不安を覚えた信繁。
そこには、倒された徳川家の兵に混じって、負傷した作兵衛の姿がありました。
梅は城内に戻ったと安堵したのもつかの間、再び寺に戻っていた梅は、徳川家の兵と相討ちとなって倒れていました。
梅の亡骸を抱いて泣く信繁。
そして、「梅の代わりにすえを育てる」と誓った、きり なのでした。
さて、史実では、「梅」にあたる信繁の側室(堀田作兵衛の妹)は、その名前も生没年も伝わっていません。
よって、第一次上田合戦で、「梅」が死んだというのは、真田丸オリジナルのフィクションです。
ただし、もう一人の側室である高梨内記の娘、つまり「きり」が産んだ娘の名は伝わっています。
その名は、「阿梅(おうめ)」です。
この史実から逆算して、真田丸ではあえて一人目の側室に「梅」という名前を付けたのではないでしょうか。
ですから、今後のストーリーにおいて、「きり」が自分の娘に「梅」と名付けるシーンが登場するのではないかと予測しています。
次回『真田丸』 第14話「大坂」(4月10日放送予定)の注目ポイントは?
第13回「決戦」で、「真田丸」第1章『信繁青春編』は完結となり、次回第14話「大坂」からは第2章「大坂編」がスタートします。
その中心はもちろん、小日向文世さん演じる豊臣秀吉です。
予告を観る限りでは「人たらし」のキャラクターそのものでしたが、三谷幸喜さんのことですから、「今までに見たことがない秀吉」を見せてくれるかもしれません。
そして、そんな秀吉を取り巻く女性たちが、信繁の運命を変えていくことに。
鈴木京香さん演じる寧(ねい/おね/ねね/北政所)と竹内結子さん演じる茶々(淀)がどのようなバトルを展開するのか、そして信繁がそれにどう関わっていくのか楽しみですね。
(予告編では信繁が茶々に気に入られるような展開がありましたが、それってとっても面倒臭そうですね……。)
さらにバトルと言えば、関ヶ原の戦いへと繋がる、武断派と文治派の武将も忘れてはなりません。
武断派では、新井浩文さん演じる加藤清正や深水元基さん演じる福島正則、
文治派では、山本耕史さん演じる石田三成や(文治派ではないですが)片岡愛之助さん演じる大谷吉継が登場します。
これらの武将がどのようにして「遺恨」を積み重ねていくのか、そんな彼らに対して信繁がどのようなポジションを取るのかに注目したいですね。
三谷幸喜さんが脚本を書くにあたって、「信繁が見ていないものは描かない」ということを意識されていたとのことで、ここまでの「真田丸」では比較的「知られていない」場面が多く描かれてきました。
しかし、これからの大坂編では、史料上で信繁の行動が明らかになっていないだけに、「秀吉が見たであろう事実」つまり、日本史のメインストリームが描かれていくことでしょう。
既に過去の大河ドラマでも登場した有名な人物や場面、それらを信繁の目を通して見た時、どんな新しい世界が広がるのか、とても楽しみですね!
あらすじ 第14回「大坂」|NHK大河ドラマ『真田丸』
追記. 第13話「決戦」の視聴率は17.5%
2016年4月3日に放送された「真田丸」第13話「決戦」の視聴率は、前回第12話「人質」の17.9%を0.4%下回る17.5%だったことがビデオリサーチ調べで分かったそうです。
前回に引き続き17%台を維持した訳ですが、次回からは「大坂編」ということで、舞台も登場人物もガラッと変わってきます。
ここ数回の流れで少し飽きてしまった……という視聴者の方も、来週から戻ってきてくれると良いですね!